首席が教える東京科学大(旧 東工大)対策
「春から受験生になったけど何をしてよいかわからない」
「東工大合格に向けた勉強法を知りたい」
そんな受験生のあなたに向けて書いています。
はじめまして。
私は科学大塾で塾長をしている現役東工大生です。
主な経歴としては、東工大オープン全学院中一位や、東工大に全学院の首席で合格したことがあります。
この記事では、東工大対策の全体像について書くので、塾に行っていても、行っていなくても有益な内容になっています。
目次
敵を知る
敵を知ることで、効率のいい勉強ができます。
また、これから紹介する勉強法に納得してもらえると思います。
配点
第一次選抜(共通テスト)

(東京科学大学 理工学系 令和7年度一般選抜(前期日程)学生募集要項 より引用)
配点は東大などの一般的な国公立大学と同じ、6教科8科目で合計1000点です。
特徴的なのは、共通テストの点数が足きりにしか使われないことです。
二次試験の倍率が3.5倍になるように足切りが行われます。
第二次選抜(二次試験)

(東京工業大学 令和6年度一般選抜(前期日程)学生募集要項 より引用)
※試験日は令和6年度のものなので注意
東工大の個別試験は、前期日程のみで、2日間行われます。
最も特徴的なのは、数学の配点が高く、英語の配点が低いことです。
数学、物理、化学の試験時間が長いことも特徴です。
※上記は令和9年度までの情報です。
令和10年度から大幅な変更があります。
詳細は以下のページをご覧ください。
合格最低点

(東京工業大学 令和7年度一般選抜(前期日程)合格者学院別得点 より引用)
令和7年度入試で大幅に合格最低点が上昇ました。
今後も合格最低点が上がっていく可能性があるので、上の表の合格最低点よりも少し高めに思っておくとよいと思います。
(執筆年月 令和7年6月)
東工大入試の対策
第一次選抜(共通テスト)
まず共通テストについては、第二次選抜で合格点が取れる学力があれば足切りされないので、基本的には対策する必要はありません。
共通テストの模試の成績を見るときは、第二次選抜で使う科目(数学、英語、物理、化学)で点数を落としていないかを見るようにしてください。
そこで多く失点しているようであれば、その科目の第二次選抜の対策が不十分です。
追記(令和7年6月時点)
令和7年度入試では、共通テストのボーダーが7割程度と令和6年度までに比べ少し高くなりました。
そのため今後は、二次試験で使わない国語などの学力が極端に低い場合、共通テストの対策をする必要があります。
第二次選抜(二次試験)
これから教科ごとに、勉強法を説明していきますが、得意不得意によって、教科ごとの目指す点数と勉強量が変わってきます。
そのため、自分の得意不得意を早くに知ることが大切なので、すべての教科の基礎を早めに終わらせる事をおすすめします。
数学
東工大といえば数学です。
配点の四割が数学であるため、数学が得意である必要はありませんが、苦手であることは許されません。
再優先で勉強すべき科目と言えるでしょう。
東工大数学の特徴としては、問題の難易度が1から10まであるとすると(数字が大きくなるほど難しい)、東大などの多くの国公立大学では、1から10までまんべんなく出題されるのに対し、東工大では6と7しか出ないみたいな感じです。
そのため、あるところまで学力が伸びてこないと、ほとんど点数が取れませんが、そこまで到達すると急に点が取れるようになります。
早く、この一定のレベルに達することが、第一目標になります。
逆に達した後そこから伸ばすかはひとによって、変わってくるとおもいます。
また、よく東工大は計算量が多いといわれます。
確かにそれは正しいのですが、それを意識して特別に計算練習をする必要はありません。
なぜなら、東工大で求められるのは、計算の速さではなく精度だからです。
ひたすら数をこなすことで、計算の速度は上がりますが、精度は大して上がりません。
東工大数学は時間が長いからこそ、長い時間をかけても絶対に数字を合わせる能力が求められます。
その力を伸ばすには、日頃の問題演習から、時間を気にせず答えに自信を持てるまで検算することが大切です。
数学の対策について詳しくはこちら
英語
東工大英語の特徴は、やはり超長文です。
そして忘れられがちなのが、長文問題しかでないことです。
また、英文和訳と和文英訳の配点が多いことも大事な特徴の一つです。
四教科の中で一番時間的制約の厳しい科目であることもおさえておきたいです。
ここ数年は他の大学と比べても、難しい出題が続いていて、配点が少ないことも相まって、勉強量に対して点数の上昇効率が悪く、あまりやりこむ必要のない教科でした。
しかし、2024年度入試では英語が易化し、差がつく問題になっていて、大学側の英語を重視したい思いの伝わってくるものでした。
そのため、あくまで私の予想ですが、今後も英語で差がつく傾向は続くと思います。
よって、基本的には英語は捨てられない科目です。
目標としては、文章を読まなくても解けるかつ、配点の高い英文和訳と和文英訳で高得点を安定させることが第一目標です。
具体的には、単語はもちろんやりますが、英文解釈をほかの大学の志望者よりも多めにやるとよいです。
英文和訳と和文英訳ができるようになったら、いよいよ本格的に長文(読まないと解けない問題)対策をしていきます。
読まないと解けない問題をできるようにする方法は基本的には一般的な長文対策と同じです。
ただし長文対策をするときに気を付けてほしいことが二点あります。
一つ目は、本文を読む前に問題文を読むことです。
一般的には、本文と問題文どちらを先に読むべきかは人によって意見が異なりますが、東工大の超長文に関しては、長すぎて内容を覚えておけないため、問題を先に読むことは必須です。
二つ目は、速読を意識することです。
東工大英語は時間がないので、ある程度速読できる必要があります。
速読力をつけるには、普段英語を読むときに、ゆっくり読んだ時の8割くらいならぎりぎり内容がわかるくらいの速さで読むことを意識してください。
詳しくはこちら
物理
東工大物理は、2023年度までは、全教科で基礎的な内容が最も多く出題される得点源の教科でした。
しかし、2024年度に大幅に難化し、2025年度は2024年度よりは少し易化しましたが、2023年度以前よりは難しい出題でした。
今後もこの難化傾向が続くと思って、高いレベルのものまで対策するとよいでしょう。
具体的には、最低でも重要問題集レベルが完璧にできるようにしてください。
特に電磁気の分野は問題が典型的なパターンになりやすく、やりこむと点数が安定するので、重点的にやる期間を設けてみるとよいと思います。
重要問題集ってこれのことです。
微積物理をやるべきかについてですが、結論としては、微積物理をやらなくても合格点はとれます。
そのため、不安のある人は全然やる必要はないです。
微積物理のメリットは、直接的に点数につながるところで言うと、Δを用いて変化量の関係式を求めさせる問題に対する理解が深まります。
少し意欲のある人は、そういった問題が解きやすくなるので、微積物理を軽くかじっておくことをおすすめします。
微積物理を学ぶ上で個人的におすすめなのはこれです。
化学
東工大化学において癖が強いのは、6つくらいの選択肢から答えを1つか2つ選ぶ問題です。
この選択問題では、基本的な知識だけでなく、公式の適応条件など、深い理解を要求してくる選択肢が多く出題されます。
そのため、化学の勉強をするときに、公式や法則について、なぜそうなるかもあわせて、勉強することが大切です。
なぜそうなるのかについて、多くの参考書には載っていないことが多いので、インターネットや『化学の新研究』を利用してください。
それ以外の問題は比較的基本的な内容が多く、ここで安定して高得点をとれることが大切になってきます。
基本的な内容のため一般的な化学の勉強をすればよく、重要問題集レベルができれば十分です。
ただし一点気を付けてほしいのは、東工大化学は計算量が多いので、数学同様、計算問題をやるときは、ある程度時間がかかってもよいので、計算ミスを絶対にしないように、検算する癖をつけるようにしてください。
この記事では、多くの人に共通する最大公約数的な内容を書きましたが、受験生一人一人の個性に合った最適な勉強法は少し違ったものだ思います。
私が運営する科学大塾では、生徒一人一人と私が話し合いながら学習カリキュラムを決めています。
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