【2028年度入試から変更】東工大の「系所属」が変わる|一般入試で生物を選択すると所属できる系に制限
2026年6月12日、東京科学大学(旧・東京工業大学)から、令和10年度(2028年度)入学者選抜における変更が予告されました。
今回の変更は、東京科学大学理工学系の「系所属」の取り扱いに関するものです。
この記事では、その変更内容と、特に一般選抜を受ける人が知っておくべきポイントを、わかりやすく解説していきます。
はじめまして。
私は科学大塾で塾長をしている現役東工大生です。
主な経歴としては、東工大オープン全学院中一位や、東工大に全学院の首席で合格したことがあります。
要点:所属できる系の制限が変更
まず要点だけお伝えします。
令和10年度(2028年度)入試からは、入試の受け方(入試方式や選んだ科目)によって決まる、2年目に所属できる系の制限が変更になります。
以前から総合型では一部、入学後に所属できる系に制限がありました。
今回の変更では総合型選抜での制限が変更になり、一般選抜でも一部制限が加わりました。
特に一般選抜では、個別テストの理科で「生物・化学」を選んで生命理工学院を受験した人は、2年目に所属できるのが「生命理工学系」のみになります。
逆に言うと、一般選抜で従来どおり「物理・化学」で受験する人には、この制限は関係ありません。
まずはこの違いを押さえておきましょう。
そもそも「系所属」とは?
今回の変更を理解するには、まず東工大の「系所属」という仕組みを知っておく必要があります。
かんたんに言うと、東工大の理工学系では入学時は「学院」というくくりに所属し、2年目になってから「系」という専門分野に分かれます。
この2年目の振り分けが「系所属」です。
系所属の仕組みそのものについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「系所属がよくわかっていない」という人は、先にこちらを読むと理解がスムーズです。
今回の変更内容の詳細|入試方法ごとの「所属できる系」
今回予告された変更では、入試方法ごとに、2年目に所属できる系が次のように定められました。
- 一般選抜(前期日程)で理科が「生物・化学」:生命理工学院 生命理工学系のみ所属可能
- 総合型選抜〔理学院(一般枠)〕:出願時に希望した系に所属可能(入学後の変更は理学院に属する系に限り可能)
- 総合型選抜〔環境・社会理工学院(一般枠・女子枠)〕:出願時に選択した系のみ所属可能
- 総合型選抜〔上記2つを除く〕:合格した学院に属する系のみ所属可能
- 学校推薦型選抜〔生命理工学院(一般枠・女子枠)〕:生命理工学院 生命理工学系のみ所属可能
((理工学系)2028年度入学者選抜以降における系所属制限の変更について(予告)(第6報)より引用)
適用は令和10年度(2028年度)入学者選抜(令和9年度実施)の入学者からです。
なお、これは現時点での予告であり、今後変更される可能性もあります。
詳細は必ず、当該年度の学生募集要項で確認するようにしてください。
この変更は「生命理工で生物を選べるようになったこと」への対応
今回の変更で、一般選抜で「生物・化学」を選んで生命理工学院を受験した人は、2年目に所属できるのが「生命理工学系」のみになるという制限が追加されました。
そもそも、なぜ今回このような制限が設けられたのでしょうか。
これは、以前に予告された別の変更と深く関係しています。
令和10年度入試からは、生命理工学院の志願者に限って、一般選抜の理科で「化学(必須)+物理または生物」を選べるようになりました。
以前までは生命理工学院を含む全学院で、物理+化学が必須でした。
これにより、生命理工学院では、物理を受けずに生物で受験することが初めて可能になったわけです。
今回の系所属の制限は、この「生物選択が可能になったこと」に対応した変更だと考えられます。
生物で受験できる道を開いた一方で、物理を学んでいない人が物理前提の系に進むのは難しいため、所属できる系を生命理工学系に絞った——という整理だと見るのが自然でしょう。
この「生命理工学院での生物選択」を含む、2028年度入試全体の変更点については、以前の記事で詳しくまとめています。
配点比率の変更や試験時間の変更などもあるので、まだご存じない方は必ず確認しておいてください。
「令和10年度から」って、自分は対象なの?
今回の変更は「令和10年度(2028年度)入学者選抜から適用」とされています。
ただ、入試における年度の数え方は少しややこしく、「自分は対象なのか?」と迷う人も多いと思います。
かんたんに言うと、「令和10年度(2028年度)入試」とは、2028年4月に入学するための入試のことです。
試験自体は共通テストを含めると、2028年の1〜3月に行われます。
入試における年度の数え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 大学受験における「年度」の数え方をわかりやすく解説
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