東工大物理2026(令和8年)を東工大首席が解いてみた
はじめまして。
私は東京科学大専門オンライン個別指導:科学大塾で塾長をしている、現役東京科学大(旧 東工大)生です。
主な経歴としては、東工大オープン全学院中一位や、東工大に全学院の首席で合格したことがあります。
今回は、2026年度の東京科学大学(旧 東工大)物理の過去問を解いていきます。
問題については、こちらの産経のページをご覧ください。
第一問
第一問は、例年通り力学の問題です。
(f)が運動のイメージがしにくく、少し難しい印象を受けました。
しかし、全体を通して、典型的で簡単な大問だった思います。


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第二問
第二問も例年通り、電磁気の問題でした。
操作を何度も繰り返すため、ストーリーを追いかけるのが大変な問題でした。
しかし、一つ一つの操作はとても簡単なため、図などを活用して、地道にストーリーを追っていけば、完答も難しくない大問です。
最近の東工大の電磁気の中では、かなり簡単な出題だと思います。

第三問
大問三は、熱力学の問題でした。
(c),(d)は、物質の状態変化が関わってくるため、あまり見かけないタイプの問題であり、2026年の問題の中で個人的には一番難しく感じました。
特に(d)は、ヘスの法則の利用に気が付くところが特に難しかったです。(この問題だけ自力では解けませんでした。)
しかし、(c),(d)以外は典型題なので、しっかり得点したいところです。

全体を通して
2026年は特に難しい大問がなく、すべて東工大の中では、平均か平均より簡単な難易度の問題でした。
そのため、かなり高得点を取っておかないと、他の受験生に差をつけられてしまう年度だったと思います。
ちなみに、某大手予備校の解答速報では、2026年の物理はやや難化と書かれていました。
私と考えが真逆な理由としては、大問二の難易度のとらえ方の違いが原因かと思います。
大問二のストーリーを追いかけるところを難しいと考えて、某大手予備校では難化としたのでしょう。
たしかに受験者の平均点などを基準にするのであれば、大問二を難しいとする解釈は正しいと思います。
一方私は、大問二でストーリーを追うのは、物理のセンスがなくても、しっかりと過去問演習などを積んでいれば誰でもできると考え、簡単だと解釈しています。
言い換えるならば、某大手予備校はみんなができているかを基準にしているのに対し、私は解けるべき問題かを基準にしています。
2024,2025と比較的難しい出題が続いていましたが、2026は2023年度以前の難易度に戻ったかなという印象です。
数学はこの逆で、2024,2025と比較的簡単な出題が続き、2026は2023年以前の難易度に戻りました。
そのため、大学側は意図していないかもしれませんが、数学と物理トータルで見ると、バランスが取れた難易度になっています。
これを読んでいる東工大を受ける受験生に言えることは、どの教科が難化しても対応できるよう、全教科バランスよく勉強することが、安定感をもって合格するには必要です。

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