東京科学大(理工学域)化学2026(令和8年):東工大首席が解説
はじめまして。
私は東京科学大専門オンライン個別指導:科学大塾で塾長をしている、現役東京科学大(旧 東工大)生です。
主な経歴としては、東工大オープン全学院中一位や、東工大に全学院の首席で合格したことがあります。
今回は、2026年度の東京科学大学(旧 東工大)化学の過去問を解いていきます。
問題については、こちらの産経のページをご覧ください。
第Ⅰ問
第Ⅰ問は、例年通り理論化学と無機化学からの出題であり、全体を通して非常に東工大っぽい問題であった。
具体的には、すべての問題が過去問に似たような出題があるような頻出問題であった。
そのため、過去問演習をしっかりと積んでいれば、解き方や知識で困ることはほとんどなかったはずだ。
しかし、今回の問題も東工大化学らしく処理量がとても多いので、素早く正確に解き切るのは苦労するであろう。
2の4の選択肢で、ZnSの結晶構造について問われているが、東工大化学ではこのような極めてマニアックな知識がよく出題される。
なかなかこのような知識を網羅するのは現実的ではないので、一つの年の問題全体を通して、一つ二つ分からない知識が出てくるのは仕方ないと割り切ってよいと思う。


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第Ⅱ問
第Ⅱ問は例年通り、理論化学と無機化学からの出題であった。
第Ⅰ問に引き続き、第Ⅱ問も例年通りの東工大らしい出題だった。
第Ⅰ問同様、過去問演習をしっかりと積んでいれば、解き方や知識で困ることはほとんどなかったはずだが、処理量は例年通りとても多いので、答えを合わせ切るのは簡単ではない。
計算問題ではたくさんの情報が出てくるので、私の答案のように図にうまくまとめられると、素早く正確に解きやすくなるだろう。

第Ⅲ問
第Ⅲ問は、例年通り有機化学からの出題であった。
第Ⅱ問までに引き続き、第Ⅲ問も例年通りの東工大らしい出題だった。
どの問題も過去問に似たような問題があり、東工大化学はやはり過去問演習が特に大切だと痛感する。
14で検出反応の細かい反応の中身が問われたように、東工大化学では細かな知識が問われるので、過去問演習を通して、参考書の隅々まで覚える必要がある。
例年構造決定の問題が出題されている15は、今回も例年通り構造決定が出題された。
分子内脱水を行うと二種類の化合物が生成するというエの条件から、隣り合う水素基とヒドロキシ基の脱水反応により生成する二重結合が、シストランス異性体を生成するということがわかるかがポイントだっただろう。

全体講評
2026年は、すべての問題がよく似た問題が過去問にあるような、非常に典型的な出題であった。
また、特に難しい問題もなかった。
そのため、時間内に正確に処理しきることは簡単ではないものの、過去問演習をしっかりと積んだ受験生であれば、すべての問題を解くことができたはずだ。
現実的には、今回は特に捨てるべき難しい問題はないので、全部の問題を解いたうえで、抜けていた知識や計算ミスで減点されてしまい、100点ちょっとの点数が取れていれば、他教科の足を引っ張ることはなかっただろう。
過去問演習として2026年を解いている受験生のあなたは、2026年はすべてできるようにすべき問題なので、細かな選択肢含めすべて復習するべきだと思います。
2で出題されたZnSの配位数については、かなりマニアックな知識ではあるが、今後も出題される可能性はあるので、選択肢で出たらわかる程度に心の隅に止めておくとよいだろう。

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